映画『昼顔』観てきました。あらすじと感想。
公開初日に、『昼顔』観てきました。
正直、ドラマ版はちらっと見たくらいであらすじを知っているくらい。
美しいお二人のラブラブな姿を見て、枯渇している女性ホルモンが分泌されれば☆(#^^#)くらいの軽い気持ちで観に行きましたが。
うーーーん。衝撃。
なんていうか、ポスターの感じとか私のような期待を持って観に行く人は期待裏切られます。
あらすじ
映画の冒頭は合意書の文章から始まります。
不貞行為をした紗和と北野先生は二度と会えないし、連絡先を知ることも、言葉を交わすこともできない。
―壮絶な別れから３年後。
恋も仕事も家族も友人も、すべてを失った紗和は一人ひっそりと海辺の町で暮らしていました。
もう昔の恋は忘れたと思いかけていたころ、偶然にも北野先生が紗和の町で講演をすることを知ってしまいます。
すれ違いを重ねながらも再会を果たしてしまう二人。
表面上は合意書の約束を破らないように、触れることも連絡先を知ることも言葉を交わすこともしないけれど、逢瀬を重ねるうちに二人は確実に気持ちを高めてしまいます。
このままではいけないと、別れを決意したその日。
北野先生の妻は夫の不審な行動から尾行し、二人の逢瀬に感づいてしまいます。
自分の心に正直になろうと決めた北野先生は、妻と別れ紗和と一緒になることを決意しますが……。
３年後の二人
紗和は罰を受け孤独とともに暮らしていました。
ドラマの時の天真爛漫さのある紗和から一転、陰のある何もかも諦めたような憂いのある女性に。復帰後すっかり痩せてしまった上戸彩ちゃんの姿がばっちりハマっていて、その姿だけで紗和の３年間が見て取れるようでした…。
対照的に、北野先生は妻との結婚生活を維持していて新しい仕事も順調そう。
だけどそれは表面上のことで、内情は３年前から時が止まっているかのようでした。
再会
二人は蛍のいる川で再会を果たします。
大自然の森の中の一角という閉ざされた場所で、蛍という刹那的な生物を追いかける様子がまさに不倫という恋愛を象徴しているようでした。
禁忌な恋だけれど、とてもとても美しいシーンでした。
でもねー、二人の恋が純粋であればあるほど、周囲の人間はより深く傷つくのよね。
不倫の恋の行く末
不倫だから当たり前だけど、二人の恋はつねに罪悪感がつきまといます。
それから世間の冷たい目、誹謗中傷。
そして究極は、相手を信じ切れない苦しみ。
『自分が裏切ったことあるから相手のことも信じられないのよ！』という紗和の台詞で、相手を信じることができなくなることが不倫の一番の代償だなと思わされました。
結末
途中から伏線がいくつかあるのでやっぱりな…と思いつつ、正直胸くそ悪いです(笑)。
不倫は良くないこと、罰せられるべきことだとストーリーに入れ込まなきゃいけないのかな。
とにかく胸が苦しくなること請け合いです。
感想
上戸彩ちゃんの演技がとっても素晴らしかったです。紗和そのものという感じ。
映画ならではの世界観の作り方もお見事でした。
ストーリーは映画としては正解というか、これしか終わり方ないだろうなという感じなのですが、個人的にはしんどすぎたかな…。
重いよ重いよ～～～。女性ホルモンなんて１ミリも出ませんでした泣
二人のラブラブが見たい方は期待外れになると思います。
でも映画としては素晴らしい出来なのではないでしょうか。
これから観る方は心して観てきてください！
