よゆうのよっちゃん

心と時間と生活に余裕がほしい東京在住30代シングルマザーの日常

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奨学金返済のリアル。夫婦ともに借りるとこうなります。

給付型奨学金について,具体的に検討がすすんでいますね。

 肝心な財源が確保されていないとのことですが,早急に実現化してほしいです。なぜなら私が貸与型の返済でしんどい思いをしている1人だからです。

 夫婦ともに貸与型奨学金の給付を受ける

私は経済的に厳しい家庭で育ちました。他に兄弟もいることもあり、高校から大学まで奨学金を借りて進学。

借りた総額は約280万円。運良く無利子の第1種奨学金を借りることができたのが不幸中の幸いでした。

 一方、夫は中の上くらいの家庭で育ちましたが、地方から一人暮らしをして東京の大学に進むため奨学金を借りることに。

自宅外でしかも理系ということで、4年間で約480万借りたそう。さらに、夫は利子のある第2種奨学金なので利子を含めると約520万円を卒業と同時にも返さなければいけなくなりました。

  結婚,そして現在

無利子の私もですが、有利子の夫も就職してすぐに奨学金を前倒しで返済するという考えはなかったようです。

本人含め、家族や世間一般に、『貸与型奨学金=借金』という意識があまりないからでしょう、毎月のお給料やボーナスを貯めて繰越返済という考えは全くなかったようです。

 その2人が結婚。

20代半ばで返済を始めて間もない時期に結婚したので,奨学金は殆んど減っておらず2人合わせて700万以上の借金を背負うことに。

子供ができると返済は一気にきつく感じる

今思えば700万円ってビビるような額ですが、正直子供が生まれるまではあまりしんどいとは思ったことはありませんでした。

2人分の月々の返済額は約4万円。2人分の月収は約60~70万円。共働きのDINKS時代は4万円って家計においてほとんどインパクトのない金額だったのです。

 

今思えばあの共働き時代にもガンガン返済を進めておけば良かったんですが、時すでに遅し。子宝に恵まれ、私が退職し、1馬力になったことで、毎月4万円の返済が重くのしかかるようになってきました…。

 

もし仕事を続けられていたとしても,時短勤務となると収入は以前よりも減ります。収入は減る一方で子供にかかる出費は増えるのだから,共働きだとしても専業だとしても子供ができると返済がかなりきつく感じるのは一緒だと思います。

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 現在,返済額は残り400万円をきったところです。

貯金を使って一括返済することも考えていますが、キャッシュがドーンと減る不安感や,共働き時代のように簡単に400万も貯められないので気が進みません…。

でもさっさと払わないと40歳過ぎても払い続けていかなきゃいけないっていう。

卒業してから20年も払い続けるってしんどいです。この4万円があれば…と何度も家計簿を見てため息をつきました。*1

 貸与型奨学金が未来を縛るという可能性

誰もが憧れるぴかぴかのマイホーム。新築マイホームは我が家はほぼ無理でしょう。

都内の新築戸建・マンションはかなり安くても4000万円代。元金を思うように貯められないし,奨学金もローンなので住宅ローンを抱えたら二重ローンです…。奨学金を払い終えたら40代なので35年ローンも繰越返済が見込めないと厳しい。

同じ理由で車も当面無理

2人目もかなり難しい。自分たちの奨学金を返しつつ,子供二人を奨学金に頼らず進学させるとなるとハードル上がりまくり。

今後は誰にでもあり得ること

独立行政法人日本学生支援機構の「平成26年度学生生活調査」によると、大学生の51.3%,短大生の52.9%,大学院修士課程の55.4%,大学院博士課程の62.7%,大学院専門職学位課程の51.8%の学生が何らかの奨学金(貸与・給付)を受けているそう。

つまり、今は大学に進学する半数の学生が奨学金を借りている時代。

夫婦共に奨学金を借りている確率や、自分が借りなくても将来の結婚相手が奨学金を借りている確率はそれなりにあります。そうすると結婚後に奨学金の返済でしんどい思いをするのは誰にでも起こり得ることなのです。

 貸与型奨学金を申し込む前に

私は自分が経験しているからこそ,子供には貸与型奨学金を避ける方向で考えています。

もし教育資金が足りなかったら親名義で教育ローンを借りようと思います。老後資金が心配だから給付型奨学金があれば一番ですけどね。

とにかく子供の結婚相手に負担がかかったり、子供の未来を縛るような事態は避けたい。

もしも貸与型奨学金を申し込むのなら、

  • 貸与型奨学金は子供名義の借金であること。
  • 返済が滞ればブラックリストに載り、クレジットカードの審査やローン審査が通らなくなること。
  • 未来の配偶者や生活のために、卒業して収入を得たらどんどん繰越返済をすること。

親子ともにしっかり認識することが大切だと思います。この認識が薄いと私たち夫婦のようになってしまうかも。

 

20代から40代という若くエネルギッシュでお金が必要な期間に,貸与型奨学金の返済に縛られて金銭的に辛い思いや我慢を強いられる子供たちが次世代では減りますように。

貸与型奨学金への認識改善と,給付型奨学金の実現を願ってやみません。  

*1:我が家の家計における4万円の重み:奨学金>1ヵ月の食費。奨学金>パパのお小遣い。奨学金>1か月の貯金額。

 

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