離婚のこと。
昨年末に丸7年の結婚生活に終止符を打ちました。
今は4歳の娘と実家に帰って暮らしています。
今回は私が離婚に至った経緯を記事にしていますので、あまり愉快な内容ではありません。ご了承ください
離婚の原因
離婚の理由は、格好つけて言えば『価値観の相違』。
平たく言えば、元旦那さんの生き方・考え方が私のものと全く相容れないからです。
きっかけ
離婚のきっかけとなる事件が起きたのは、昨年秋のことでした。
クレジットカードの利用明細から,彼が家計を脅かす額の使い込みをしていたことが発覚。
「またか…」とため息が出ました。
実はこれまでも度々、
・キャッシングによる借金
・高額商品の無断購入
・万単位のゲーム課金
・食費など家計のお金の無断持ち出し
などがあったからです。
正直言って我が家には金銭的な余裕なんて全くありません。
奨学金の返済はあと10年弱残ってるし、子供も小さい。
私がやっと働きに出ることができて、これからが貯蓄の頑張り時だという時に、なぜ???
心から話せば分かってくれるはず、子供や家族のことを考えたら自分の欲は抑えられるはず、と信じること数十回。
さすがにもう彼の言葉をそのまま信じるのは無理かも、と心が折れる思いでした。
そしてその数日後には、なんと隠し口座まで発覚。
いつのまにか給料を二ヶ所に分けて振込させ、一つを自分のお小遣いにしていたようです。
家計からの正式な(?)お小遣いと、隠し口座のお小遣い。それでも足らずにクレジットカードでも使い込みって…
私が家計のために外でも家でも仕事してるのを知ってて、
少しでも子供や家族での娯楽、老後の為に貯金したくて節約してるの知ってて、
自分さえ楽しければそれでいいの?
家族を何だと思ってるの?
これからお金のかかる娘のことや家族の未来のことを考えずに、何の相談もなく自分のことばかり満たそうとする彼。
私は彼を信じることがすっかりできなくなってしまいました。
"まずは自分"な彼
お金だけでなく、彼は時間の使い方も自分本位な人でした。
平日も土日さえも、パパに構って欲しい娘の相手をすることなく自分のペースで生きている彼。
娘が喜ぶことよりも、自分がその時したいこと見たいこと優先でした。
娘が見てるパパの姿は、寝てる姿かゲームしてる姿がほとんど。
どれだけ娘が寂しい思いをしているか訴えても、彼は自分の娯楽を優先し続けました。
私ももう、彼はそんな人だと諦めていました。
だけど。
時間もお金も、家族単位で考えずに真っ先に自分を満たすことばかり考える彼に対して疑問を持つようになりました。
彼にとって、私や子供って何なんだろう?
彼にとって家族は"何があっても守りたい存在"ではなくて、ただの重荷なのかもしれない。
何を言っても面倒くさそうにのらりくらりとかわす彼とは話にならないと思い、義母と実母に相談し、四者面談をすることになりました。
話し合い
話し合いの場で、私は彼に選択肢を提示しました。
・今後は家族のことを考えて、家計を脅かす使い込みは二度としないと違って欲しい。
・夫婦間で隠し事もしないで、家族で同じ方向を見ていきたい。
・娘のことももっと関心を持って関わって欲しい。
・自分のことばかりではなく、家族のことを思いやって欲しい。
それが出来ないのであれば、別れることも視野に入れている。
卑怯だけど、離婚を匂わせれば私の本気度が伝わって、何とか改心してくれるのではという期待がありました。
彼から返ってきた答えは『離婚で構わない』でした。
耳を疑って、その場にいた全員何度も聞き返しましたが,離婚するという彼。
『時間も金も家族家族って,俺は奴隷じゃない!』
…奴隷じゃないよ,みんなで努力して幸せになろうって言ってるんだよ
『娘が生まれた頃から離婚を考えていた』
…あんな小さくて可愛い赤ちゃんを前に,そんなこと考えてたの?
『娘と離れるのも致し方ない』
…娘の気持ちは?パパのこと大好きなんだよ?
私と娘が,”お金と時間の自由”に負けた瞬間でした。
離婚へ向けて
義母は顔面蒼白で言葉を失っていましたが,義母が何を言おうと彼は耳を貸しませんでした。
まさか離婚を選ぶと思っておらず泣き崩れる私。
実母が『もう頑張らなくていい、実家に戻ってきなさい。それがあなたと娘のためだよ』と言ってくれました。
実母は彼を完全に見限ったようでした。
娘のために離婚だけは避けたいとずっと思っていたけれど,娘への愛情や家族に対する価値観が私とはあまりに違い過ぎる。
彼は彼自身の幸せが第一で,将来や未来を案ずるよりも今を楽しく生きたい人。
私は家族の幸せが自分の幸せで,将来や未来のために今からできることを準備したい人。
どっちが良いとか悪いとかじゃなく,悲しいことに全く別の方向を見ていたんだなと気づかされました。
離婚するしかないな…。
娘,ごめんね。ママが絶対幸せにするからね。と心の中で誓うしかありませんでした。
2か月間の家庭内離婚,そして離婚
話し合いの場で,年内に私が娘を連れて出ていくこと,
養育費の金額を決めて公正証書を作ることを取り決めました。
離婚することが決まってから,実家へ引っ越すまでの約2か月間は、私の人生史上最もツライ期間でした。
今まで通り,家事・育児・仕事をこなしつつ引っ越しの準備と離婚の準備をしなければならなかったし,
何も知らない娘の前で泣くわけにもいかず,今まで通り笑顔で楽しく生活しなければならなかった。
彼からは心無い言葉が容赦なく続いたし,生活費も入れてもらえなくなったので身銭を切らざるおえなかった。
泣いたり,無理やり笑ったり,怒りが静まらなかったりと感情の起伏も大きく,不眠気味になってしまいました。
そうして世間が賑やかに楽しい一日を送っているクリスマスの日,私と娘はそれまで暮らしていた家を出ました。
娘の反応
4歳の娘に親の離婚をどう伝えたらいいのか…ずっと悩んだまま言い出せずに引っ越しの日を迎えてしまいました。
大泣きされることを覚悟で,恐る恐る『パパと別々に暮らすことになったよ。これからはババのお家でママとババと3人で暮らそう!』と切り出すと,
今まで見たことがない大人の表情で,
一言、
『うん』と言ってくれました。
娘は娘なりに,大人の言葉や表情を読み取って何となく感じ取っていたようでした。
気遣いや我慢をさせて,親である私たちのことで幼い心を傷つけてしまったなんて。
『別々に暮らすけど,パパは〇〇ちゃん(娘の名前)のこと大好きだからね。会いたい時や遊びたい時はいつでも会えるからね。』と言うと,
ホッとしたように『よかったー!』と。
やっぱりパパのこと大好きだもんね。
ママは正直もうパパに会いたくないけど,娘のために良い関係を保てるように頑張るよ。
離婚後から3か月
環境の変化で最初の1か月は情緒不安定になっていた娘ですが,3か月経った今は以前の明るい姿に戻りました。
ひとえに娘の成長を心から楽しんでくれ愛情を注いでくれる実母のお陰です。
私も”一人欠ける喪失感”を失わずに済み,育児にも自ら喜んで協力してくれる母に大感謝です。
今は女三世代,おしゃべりしたり甘いおやつを食べたりお出かけしたり…数か月前に奈落の底へ落とされたのが嘘みたいに楽しく過ごしています。
最後に
離婚は世間で聞くように本当に大変でした。子供がいる方なら離婚するまでも大変だし,してからも苦労は絶えないと思います。
一度は愛し愛され共に人生を歩むと誓った相手を,憎んだり憎まれたりするのもとても辛いことです。
それでも。
みんなが幸せになる方法を模索して”離婚”しかないなら,私はアリだと思います。
将来の不安や子供への影響を考えると悩みは尽きないけれど,私は今幸せです。
私や母に構われ,私の兄弟や親族にも可愛がられ,パパにも時々会うことができて,娘も毎日笑顔で楽しそうです。
元夫も自由を手に入れてきっと幸せでしょう。
1日1日を家族で笑いながら過ごせる素晴らしさや、
家族に必要とされ必要とする環境のありがたさ、
子供の成長をそばで見守れる尊さを知ることができたのが私が離婚して得たものです。
もちろん、娘の心の傷を思えば離婚を正当化などできません。
ただ、あのまま家族三人で暮らし続けることよりも確実に幸せで豊かな人生が送れるように努力し続けるのみです。
どうか、今日も幸せな一日でありますように。