我が子もいじめられるという前提で考えておく
いじめの認知件数が過去最高になってしまったというニュースを見ました。
調査対象は小学校~高校のようですが,ママ友によると今は幼稚園(保育園)でもいじめやいじめによる不登校が珍しくないらしい。
こうなると,『我が子がいじめられたら…』とか『我が子がいじめられないように…』という仮定ではなく,我が子も長い集団生活のどこかでいじめにあうだろうという前提で危機感を持っていた方がいいんじゃないかと思いました。
我が子がいじめにあったとして
まず,親である私たちが知る必要があります。
学校が知らせてくれるか?…たぶんNo。ネットいじめもあるし必ずしも学校が把握しているとは限らないと思います。また,いじめの件数が増え続けたらそれこそ把握が難しくなると思う。
子供が知らせてくれるか?…たぶんNo。何日か前の記事でも書いたんですが,わたしもいじめられた経験が少しあります。
私は当時親に言えませんでした。大切な親に心配かけたくない,大切な親にいじめられている自分を知られたくない,みじめな自分を認めたくないっていう気持ちからでした。
大人になってから母に当時のことを聞いたところ,やはりいつもとは様子が少し違ったようです。私の場合はいつもより明るくおしゃべりになっていたと。きっと『いじめられている私』に気づかれないように『いつもどおりの私』を演じようとした結果不自然になっていたのでしょう。
私の場合は単発的ないじめで長続きしなかったので深刻化はしませんでしたし,親は当時いじめられていたことを知りませんでした。でもこれが長期にわたるいじめだったら?
・いつもより明るい子供
・いつもより暗い子供
・いつもより凶暴な子供etc.
『いつもと何か違う』ということがいじめにあっているサインかもしれません。学校や子供からいじめの事実を知りえるのはほぼ無理だと思って,最悪のシナリオへとつながる前に親である私たちが子供のサインを見逃さないようにしなければいけません。
いじめの事実を把握したとして
学校へ相談・報告もちろんやります。
加害者親子へ直談判もちろんやってやります。
でもこれでいじめはなくなるか?…たぶんNo。もちろんなくなる場合もあるけれど,外へ明るみに出たことでより緻密にバレないようにいじめられる可能性があります。いじめる側にとっていじめる理由なんて何でもいいわけだし,『少しの悪意+集団』でいくらでもいじめなんて発生するし。
正解なんてない
じゃあどうするか?正解なんてないんでしょうね…。親にできることにも限りがあるし…。
私はとことん子供の意思を尊重することに決めています。『学校に行きたくない』っていうなら無理に行かせない。受験や授業への遅れなんて死なれることに比べれば全然大したことない。甘やかしと言われればそれまでだけど,『学校へ行くべき』という常識をおしつけて家庭からも居場所をなくすのはあまりに酷な気がする。
いじめにあわないことが一番だけれど,認知されているだけでこんなにいじめがあるのだから,子供たちの世代は避けては通れないことなのでしょう。
3歳になり少しづつ手が離れてきた娘。
手が離れても,目が離れても,心だけは離さないように。
決して他人事ではないいじめの問題に向き合っていきたいと思います。