極上の初クラシックコンサート体験。
友人にチケットがあるからとクラシックコンサートに誘われました。
私は音楽をやった経験もなければ,クラシックという高尚なジャンルに縁がない人間です。失礼ながら演奏者の方も弾かれる演目も全く知りません。
120%、絶対寝るから!と断ったのですが、どうしてもというので人生初のクラシックコンサートに行きました。
クラシック初心者且つド素人のコンサート体験記でーす。
超一流のピアニストだった
演奏者は小山実稚恵さんという日本を代表する世界的に有名なピアニストさん。
日本人で唯一チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノコンクールという2大コンクールともに入賞した方なんだそう。
クラシックって案外ポピュラー
会場に着いてまずビックリしたのが、2000を超える座席がびっしり埋まって空席がほとんどないこと。そして年配の女性が多いとは言え、男性や若い人もかなりいたこと。もちろん小山さんの人気自体すごいのでしょうが,クラシックってこんなにポピュラーだったのか!!と驚きました。
寝るどころじゃない,驚きの連続
開演のブザーが鳴ると、きれいなドレスを着た小山さん登場。割れんばかりの拍手の中、演奏が始まりました。
よく指動くなぁ。うわ,楽譜1回もめくってないよ〜暗記力半端ないなー。曲紹介とか何にもなく一言も喋らないもんなんだなぁ…。
…と思っているうちに,20分経過。曲が終わりました。ってか1曲で20分って長っ!!
拍手喝采の中、ピアニスト小山さんは椅子から立ち上がり,袖にはけていきました。と思ったら,すぐステージ中央まで出て来て優雅にお辞儀。そしてはける。また出てくる。はける。を繰り返す。この出入りは何の意味が…??1曲目は驚きと疑問であまり集中できませんでした。
普段聞きなれない音
2曲目になると場の雰囲気にも慣れてきました。
歌声や煌びやかな照明もなく,あるのはたった一人,たった一台のピアノから出る音色だけ。それだけなのに"それだけ"と感じさせずに聴かせるってすごい。ピアノの技術だとかホールの音響設備だとかは全く分からないけれど,自分がまるごと音に包まれている感じ。
普段耳にするテレビの音や子供の声とは全く異質の優雅な音に,頭が完全にリラックスしてボーっとなりました。これがなんとも心地よくて最高に癒される…!興味はなかったはずなのに,頭と耳がクラシックの音色を求めている感じ。ものすごく気持ちよかったです。贅沢な時間を過ごしました。
非日常が癒しになる
曲が全て終わりアンコールも終わると,それまでの静寂が嘘みたいに慌ただしく帰る人々の波ができます。私も魔法が解けたみたいに現実に引き戻されました。行く前は飽きるに決まってると思ってたけど,いやいや全然!知識ないなりにしっかり感動しちゃったよ。
いつもと違うきれいな服装で,いつもと違う音色に包まれた贅沢な時間は,非日常的で極上の癒しとなりました。
まとめ
今回クラシックのコンサートに行ったことで自分の時間の使い方や価値観について少し考えさせられました。
無駄なく効率よく要領よく!がモットーな私は『何もしない時間=無駄』と捉えていました。まさか,ただ音楽を聴いてボーっとすることや何も考えずに空間に身を委ねることがこんなにも癒されストレス発散になるとは思いもよらなかったです。今のご時世ネットやスマホが身近になり過ぎて,何も考えずにいられる時間をもつ方が難しいのかな。
毎日時間に追われ,忙しく日々を過ごしているあなたへ。たまにクラシックを聴いて強制的に立ち止まってみるのもいいかもしれませんよ。